[BOOKデータベースより]
戦後のゆたかな社会は、「敗戦」という断絶によって突如もたらされたわけではない。現代社会の基礎は、多くが戦時の動員体制において形成されたものである。―こうした論争的な問題提起により、戦後体制の本質だけでなく、近代的な知のあり方そのものまでをも根底から問うた著者の代表的論考を、ここに精選収録する。戦時動員を通じた国民統合と社会の合理化は、いかにして実現されたのか。総力戦体制のもとで完成されたシステム社会は、どこへ向かうのか。近代から現代への変容を世界的な規模でとらえる枠組みを提示した本書は、新たな批判的社会理論を構想するために不可欠な礎である。
1(総力戦の時代)
2(戦時動員体制の比較史的考察―今日の日本を理解するために;方法的序論―総力戦とシステム統合)
3(戦時期の社会政策論;戦時期の遺産とその両義性;日本の社会科学とヴェーバー体験―総力戦の記憶を中心に;一九三〇年代と社会哲学の危機)
4(総力戦体制からグローバリゼーションへ)
補論 特別インタヴュー 総力戦・国民国家・システム社会
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