ある昭和の家族

「火宅の人」の母と妹たち
シリーズここで生きる　

岩波書店
笠耐　

• 価格: 2,090円（本体1,900円＋税）
• 発行年月: 2014年12月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784000287289

内容情報

[BOOKデータベースより]

こみいった人間模様の、いくぶん風変わりな大家族。三度の結婚をした明治生まれの忍耐強い母のもと、子どもたちはみな、懸命に生きることを学んだ。作家・檀一雄の二十一歳年下の異父妹にして物理教育者の著者が、青春時代に影響を受けた兄一雄や、異父姉たちの思い出、自然に親しみ、家族や知人と交わるのをよろこびとした母の姿を、初めて綴る。

花に逢わん―兄檀一雄の晩年
丘の上の家―昭和初期の子供の情景
石楠花の庭―疎開生活と母の奮闘
自由の季節―家族それぞれの新生活
「火宅」の傍らで―石神井の兄と私
草花に彩られ―中央林間での母の暮らし
武家の面影―母の幼き日々
心の宝物―晩年の母
笑顔とともに―母の最期
思い出の地へ―母亡き後の旅

[日販商品データベースより]

厳しい時代を明るく生き抜いた母。作家・檀一雄の２１歳年下の異父妹が、青春時代に共に過ごした兄や、波乱の人生を歩んだ母、十数人の兄弟や姉たちとの思い出を初めて綴る。いくぶん風変わりな大家族の物語。