[BOOKデータベースより]
前田慶次は、隆慶一郎の小説『一夢庵風流記』や原哲夫の漫画『花の慶次』で知る読者も多い。ゲームやパチンコ、スロットマシーンのキャラでも知られ、大男で秀吉公認の「天下御免の傾奇者(かぶきもの)」であったという。戦国期の旅の記録は貴重である。晩年の慶次本人が記したとされる二六日間の『道中日記』の内容は、「傾奇者」と称される彼のイメージとは程遠い。古書典籍の知識を備え、道すがら陰陽道の呪術的世界にはまる姿は、戦国武将の実像に近いはずだ。
序章 『前田慶次道中日記』と中世東山道
第1章 伏見から近江路へ―自らを、東下りの貴族になぞらえ
第2章 美濃から木曽路へ―同行する朝鮮人父子の別れ
第3章 和田・碓氷の峠越え―慶次の前を行く徳川家康の一行
第4章 坂東の地へ―宇都宮で旅一番の歓待を受ける
第5章 白河の関を越えて―現世への未練と無常観を感じつつ
第6章 奥州街道から米沢へ―日記の謎めいた記述と陰陽道
終章 中世東山道の終焉と、その後の慶次
京・伏見から米沢まで。「天下御免の傾奇者」の意外な旅姿。晩年の前田慶次が記録した「中世東山道」の旅を追体験。前田慶次研究一人者の著者が、慶次の歩いたルートを完全にたどり、日記の記述風景を現代に再現。
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前田慶次研究一人者の著者が、慶次の歩いたルートを完全にたどり、日記の記述風景を現代に甦らせている。