- 公共圏に挑戦する宗教
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ポスト世俗化時代における共棲のために
The power of religion in the public sphere.岩波書店
ユルゲン・ハーバマス チャールズ・テーラー ジュディス・バトラー コーネル・ウェスト エドゥアルド・メンディエッタ ジョナサン・ヴァンアントワーペン- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2014年11月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784000229388
[BOOKデータベースより]
近代化とともに宗教は力を失っていくだろうという大方の予想に反し、宗教人口は世界中で増大し、社会に大きな影響力を持つようになっている。ポスト世俗化社会といわれる今日、多様な宗教的背景を持った人々とどのように共存し、ともに社会を形作っていけばよいのか。その模索は、宗教的要素を削ぎ落として構想された近代的公共圏とデモクラシーを再検討することでもある。現代を代表する四人の知性による、白熱の議論。
序章 公共圏における宗教の力
「政治的なもの」―政治神学のあいまいな遺産の合理的意味
なぜ世俗主義を根本的に再定義すべきなのか
対談 ハーバーマス×テイラー
ユダヤ教はシオニズムなのか?
預言宗教と資本主義文明の未来
対談 バトラー×ウェスト
総括討議 ハーバーマス×テイラー×バトラー×ウェスト
後記―宗教に備わる多くの力
付論 ハーバーマスへのインタビュー ポスト世俗化世界社会とは?―ポスト世俗意識と多文化型世界社会の哲学的意義について
宗教人口は世界中で増大し、大きな影響力を持つようになっている。多様な宗教的背景を持った人々とどのように共存すればよいのか。その模索は、近代的公共圏とデモクラシーの問い直しでもある。刺激的な意見の応酬。