[BOOKデータベースより]
時間は、買うものから売るものへ。誰もが、わずかな時間を切り売りして稼ぐ時代がやってきた―。気鋭の経営コンサルタントが、消費行動、企業のあり方、個人の働き方まで「時間」と「いま」の関係を読み解く。「すきま時間」×「スマホ」=時空ビジネス。
第1部 時間資本主義の到来(人類に最後に残された制約条件「時間」;時間価値の経済学;価値連鎖の最適化から1人ひとりの時間価値の最適化へ)
第2部 時間にまつわるビジネスの諸相(時間そのものを切り売りする;選択の時間;移動の時間;交換の時間)
第3部 あなたの時間価値は、どのように決まるのか(人に会う時間を作れる人、作れない人;公私混同の時代;時間価値と生産性の関係)
第4部 時間価値を高めるために―場所・時間・未来(時空を超えて;巨大都市隆盛の時代;思い出の総和が深遠な社会へ)
時間にまつわる様々なビジネスの諸相を踏まえ、一人ひとりの時間価値の向上という観点で、これからの日本人の消費や豊かな働き方、生き方について、視座を与える斬新な切り口のビジネス書。
技術がいかに進化しても、時間は人間にとって自由にならない制約条件として残る。日本では、モバイルIT技術の進化(隙間時間を利用した消費サービスへのニーズ拡大)により、時間の希少性は急速に高まり、それに対応した商品やサービスを開発することがビジネスチャンスにつながっている。他方、個人は、すき間の時間を高く売っていける人ほど、自分の価値が高められるため、仕事と生活が混ざり合う中で少しでもうまく時間をねん出し、有効活用できた人が利益を得るという構造になっていく。本書は、こうした時間にまつわる様々なビジネスの諸相を踏まえて、一人一人の時間価値の向上という観点で、これからの日本人の消費や豊かな働き方、生き方について、視座を与える斬新な切り口のビジネス書。ダニエル・ピンクの出世作『フリーエージェント社会の到来』などに匹敵する一冊。