[BOOKデータベースより]
あるところに、目の見えない母親と暮らす、親孝行の若者がいました。ある日、「母親の目をなおしたければ、仙人にお願いしてみよ」という夢のおつげを得た若者は、仙人を探す旅に出かけました…。険しい山谷を越えて旅をするダイナミックな展開、母を思う息子の心情を、今注目の画家、金井田英津子氏がやわらかな鉛筆のタッチで表現しています。旅を続ける若者にふりかかる難題や仙人との出会い、はたして願いは無事にかなうのか。主人公の若者と旅をする楽しさとともに、自らの願いは後回しにし、他人のために行動することによって得られる喜びの結末は、人間の生き方、命のありよう、自然との共存といった、人類の生きる知恵や思想が凝縮されています。
[日販商品データベースより]母の病を治す方法を知るため、仙人を訪ねる旅に出た息子。険しくつらい旅路の果てに、ついに仙人と巡り合うが…。昔話研究の第一人者・小澤俊夫と、今注目の画家・金井田英津子が描く本格昔ばなしシリーズ第4弾。
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「むかし、あるところに、ひとりのわかものが、目の見えない母親とくらしていました。」言葉がすーっと入ってきます。この絵本は、昔話研究の第一人者の小澤俊夫さんが再話した後世に語り継がれる上質な日本昔ばなしです。親孝行の若者は、ある晩、夢のお告げをうけて母親の目が見えるように、山に住んでいる仙人にお願いするため旅に出ます。道中で、それぞれ悩みを抱えている者たちに仙人に会うのなら同じようにその答えを聞いてほしいと頼まれるのです。ようやく、仙人のいる場所までたどりついた若者でしたが聞きたいお願い事は、自分のお願いも含めて4つもあるのに仙人は、3つしかお願いを聞いてくれないというのです。さて、心優しい若者はどうしたのでしょう。そして、お願い事に対する仙人の答えはどんな答えだったのでしょうか。気持ちのいい昔話ならではの、爽快感あふれる結末が待っています。この絵本は、口承文芸学者であり、小澤昔ばなし研究所の所長である小澤俊夫さんが再話された昔話シリーズ第四弾になります。口伝えでおはなしを語れる人が少なくなってきている今、本からおはなしを覚えて語る「現代の語り手」がとても重要だと小澤さんは考えています。現代の子ども達が耳で聞いて心地よい昔話を伝統的に伝えるために作られた絵本。その絵本の世界を繊細な美しさで情感たっぷりに再構築したのは、萩原朔太郎「猫町」、夏目漱石「夢十夜」などで圧倒的な物語の世界観を魅せてくれた金井田英津子さん。わかりやすく情景が目に浮かぶ、美しい日本語で語られる本物の昔ばなし。是非とも子どもに読んであげたいシリーズですね。
(絵本ナビ編集部 富田直美)
著者は昔話の研究者で、とても正確に昔話を再現しているとかで楽しみに読みはじめました。
母の目を治すため仙人にその方法を聞きにいくのですが、道中世話になった人たちや大蛇にそれぞれ仙人に聞いてほしいと頼み事をされます。快く引き受けるも、苦労して行き着いた仙人に、3つしか教えないと言われます。なんて意地悪な仙人なのでしょう!!
そしてそんな究極な選択、もっと悩んで欲しかったのに、意外とあっさり本来の自分の頼みを後回しにしてしまいます。お母さんが待っているのに・・・
でも、このあたりからもしや、まわりまわって皆ハッピーエンドになるのではと想像しましたが、あまりにも皆うまくいきすぎ、良かったと思う反面、こうもうまく行くと少し物足りなく思う自分もいました。(SNOWDROPさん 50代・山梨県 )
【情報提供・絵本ナビ】