[BOOKデータベースより]
昔に比べれば、産休・育休や育児支援の制度が整ったかに見える今、それでも総合職に就職した女性の多くが、出産もしくは育休後の復帰を経て、会社を辞めている。男性と肩を並べて受験や就職活動にも勝ち抜き、出産後の就業継続の意欲もあった女性たちでさえ、そのような選択に至るのはなぜなのか、また会社に残ったとしても、意欲が低下したように捉えられてしまうのはなぜなのか。この本では、実質的に制度が整った二〇〇〇年代に総合職として入社し、その後出産をした一五人の女性(=「育休世代」と呼ぶ)に綿密なインタビューを実施。それぞれの環境やライフヒストリーの分析と、選択結果との関連を見ていく中で、予測外の展開にさまざまな思いを抱えて悩む女性たちの姿と、その至らしめた社会の構造を明らかにする。
1章 「制度」が整っても女性の活躍が難しいのはなぜか?
2章 「育休世代」のジレンマ
3章 不都合な「職場」
4章 期待されない「夫」
5章 母を縛る「育児意識」
6章 複合的要因を抱えさせる「マッチョ志向」
7章 誰が辞め、誰が残るのか?
8章 なぜ「女性活用」は失敗するのか?
2000年代に総合職として入社し、その後出産した15人の女性に綿密なインタビューを実施。予想外の展開に様々な思いを抱えて悩む女性たちの姿と、そう至らしめた社会の構造を明らかにする。
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女性活用はなぜ失敗するのかを論じた本。著者は全国紙記者で自らも20代で出産・育休を経験。