[BOOKデータベースより]
一九五九年七月某日、三島は紹介状もなく、東調布警察署を訪れ、剣道の指南を願い出た。…ボディビル、ボクシング、居合、空手、自衛隊、楯の会。からだを鍛えること、仲間と励むこと、肉体美。三島の文学、美学、思想、行動の中心をなす、「肉体」についての新たな考察。
第1部 宿命のボディビルダー(肉体の飢渇;肉体のめざめ;肉体のゆくえ)
第2部 体験的スポーツ論(ボクシング―血の優雅;剣道・居合・空手―文武両道;東京オリンピック1964―肉体の無力)
三島由紀夫ほど肉体にこだわった作家は他にいない。ボディビル、ボクシング、居合、空手…。からだを鍛えること、仲間と励むこと、肉体美。三島の文学、美学、思想、行動の中心をなす、肉体についての新たな考察。
三島由紀夫ほど肉体にこだわった作家はいない。初めての肉体論。コンプレックスの克服が、三島の文学、精神世界の達成でもあった。