[BOOKデータベースより]
自ら従軍記者を志願してまで、あの「戦争の時」に深く食い入り、かつて、ドストエフスキーが触知せざるを得なかった「時代」への苦悶に、まざまざと感応した小林秀雄―。中原中也、保田與重郎、武田泰淳、等々の周到な「補助線」を引きながら、文学の徒として「書く」ことの切実な「実存」を精緻に析出させてゆく長編論考。
序章 回帰する一八七〇年代―「「悪霊」について」
第1章 一九三八年の戦後―「杭州」と「蘇州」
第2章 日本帝国のリミット―「満洲の印象」
第3章 世界最終戦争と「魂の問題」―「「カラマアゾフの兄弟」」
第4章 「終戦」の空白―『絶対平和論』と「マチウ書試論」
第5章 戦後日本からの流刑―「「罪と罰」について」
第6章 復員者との対話―『野火』と『武蔵野夫人』
終章 戦後日本への復員―「「白痴」について」
自ら従軍記者を志願してまで、あの「戦争の時」に深々と食い入り、『悪霊』の作者の「時代」への苦悶に強く感応した小林秀雄。文学の徒として書くことの「実存」に肉薄する長編論考。
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【2013年04月発売】
従軍記者を志願してまで「戦争の時」に深く食い入り、『悪霊』の作者の苦悶に感応した小林秀雄。書くことの実存に肉薄する長編論考。