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[BOOKデータベースより]
石原吉郎から借りた「断念」ということばは、石原の精神世界にだけ関わるものではなく、漱石、荷風の文学をも深く規定するものであることは明らかであろう。/「断念」は、通常は消極的な意味のことばである。しかし「断念」したがゆえにみえてくる世界というものがあるはずで、その意味でこのことばは、本書に並べた論文・エッセイの基調をなしていると考える。(「まえがき」より)
1(漱石作品にみる「家族」と「姦通」;「運命の女」―『三四郎』と『草枕』;『腕くらべ』の世界―荷風と東京;付・『断腸亭日乗』と「紀元節」;有島武男とキリスト教;災害史のなかの宮澤賢治―その詩と『グルコーブドリの伝記』;叙事詩としての『夜明け前』)
[日販商品データベースより]2(大江健三郎初期作品における「自然」;大西巨人『神聖喜劇』をめぐって―東堂太郎の記憶力と反戦の論理;宮崎駿アニメと環境問題;桐野夏生『OUT』における「生と死」)
3(『若き高杉一郎』のその後;付・『文藝』編輯主任・高杉一郎;石原吉郎覚え書き)
日本思想史研究者である著者が、「文学」と「思想史」の間を往還しつつ、石原吉郎の精神世界に深く関わるとともに近代日本文学をも規定する「断念」という言葉を基調に、漱石、荷風、有島、賢治らの諸作品を論じる。