[BOOKデータベースより]
「正義」の名で取り戻されなければならないものがあるとすれば、それは、「平等と教育」、「公共性と教育」、「統合と教育」をめぐる討議に、さまざまな考え方、さまざまな立場からの参加を人びとに保障する公論の場である。教育論議に規範的視点を取り戻す!経済の成長路線に抗して、教育の制度設計をいかに進めるか。正義の原理に遡って問い直す。
「教育の正義」を問う意義―「改正」教育基本法の成立後において
1部 平等と教育(平等主義の政策課題;「学習社会」は若者にとってなぜ息苦しいのか―移行期における教育の不平等;平等主義の教育政策を擁護する―「成長」政策に抗して)
2部 公共性と教育(教育にとって公共性とは何か―「市民的公共性」を超えて;公立学校擁護論をどのように築くか―公費支出の正当化;自由を/自由に育てる―「教育の私事化」と公共性の隘路;なぜよその子の教育を支えなければならないのか―イグナティエフの問いかけ)
3部 統合と教育(「正義」と統合学校の正当化―個人化のもとで教育機会の実質的平等を確保する;政治と教育は「差別」にどのように向き合ってきたか―H.アーレントの「統合教育」批判;将来世代の教育になぜ無関心でいられないのか―公正性と持続可能な社会)
言語・規則・共同体―「教育の正義論」の言語=社会哲学的基礎
「子どもの貧困」が問題となり、教育機会の平等性の揺らぎがさらに強まる現実のなか、本書は教育を「正義」から問い、平等主義に立つ教育政策のあり方を再検討する。『教育の分配論』の待望の続編、ついに刊行。
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「構造改革」の延長線上で、「市場化」は生産過程のみならず、人材の育成や生活保障にかかわる再生産過程にも及んでいる。「子どもの貧困」が問題となり、教育機会の平等性の揺らぎがさらに強まる現実のなか、本書は教育を「正義」から問い、平等主義に立つ教育政策のあり方を再検討する。『教育の分配論』の待望の続編、ついに刊行。