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舞台は京都にある美代ちゃんの築百五十年のお家。その古くて暗い台所には竃神が祀られたおくどさんがあった。そして、代々女性にしか見えず、見る者によって形や姿が異なるといわれる“そこはかさん”なる存在が―。はたして美代ちゃんの目に映ったそこはかさんとは…。第8回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作品。他、書き下しの二編を収録。
[日販商品データベースより]京都の旧家で“そこはかさん”と呼ばれる“家霊”に出会った、女子大生・美代ちゃん。その謎を巡って舞台は夏の富山から英国の大邸宅へ。美代ちゃんの旅は続く。〈受賞情報〉「幽」怪談文学賞短編部門大賞(第8回)
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築後150年にもなる我が家には、物陰や隅々の暗がりにひそむ「そこはかさん」という存在があった。初めてその名を聞いた幼稚園児の私は、それは何かと曾祖母に聞くと「あるかないかわらんもん」だと。