- 情報の世界史
-
外国との事業情報の伝達1815ー1875
Across the oceans.- 価格
- 9,900円(本体9,000円+税)
- 発行年月
- 2014年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784862851857
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[BOOKデータベースより]
19世紀の事業通信はいかなる経緯で時間を短縮できたのか。本書は大西洋からカリブ海、アジアやオーストラリアにまで広がる世界的な規模にわたって、封筒の消印や海上保険のロイズが発行する「ロイズリスト」など、膨大な資料を駆使しながら、郵便を中心とする19世紀の情報伝達の発展を詳細に考察した画期的な業績である
第1章 序文
[日販商品データベースより]第2章 通信の歴史における事業からの視点
第3章 通信速度の測定―手法と史料
第4章 1815年以前の外国郵便と通信スピード
第5章 北大西洋
第6章 西インドと南米
第7章 東インドとオーストラレーシア
第8章 結論
第9章 エピローグ
19世紀の事業通信はいかなる経緯で時間を短縮できたのか。本書は大西洋からカリブ海,アジアやオーストラリアにまで広がる世界的な規模にわたって,封筒の消印や海上保険のロイズが発行する「ロイズリスト」など,膨大な資料を駆使しながら,郵便を中心とする19世紀の情報伝達の発展を詳細に考察した画期的な業績である。
著者は「連続する情報の循環」を基本概念として分析する。それは大西洋においてヨーロッパとアメリカ間の往復航海を1回の情報の循環と見なす。この循環を短縮するために,船から船への積み替え期間の短縮をはじめ,不規則な航海ではなく「時間通りに運行する」という理念が,事業情報の伝達の発展にとって最も重要な条件であった。地域間通信は,船舶の技術的発展と商業的なニーズに依存しつつ,19世紀の世界は縮小していった。
19世紀ヨーロッパは帝国主義の時代であり,対外拡張の時代であった。ヨーロッパは工業製品だけでなく,海運業の発達によっても世界を制覇し,その中心にイギリス帝国があった。本書は経済史の分野に限らず,イギリス帝国史やヨーロッパの帝国主義研究にとっても必読文献となろう。
世界がネットワークとして結ばれはじめる19世紀の海運と電信の発達は,情報化時代を生きるわれわれにも,多くの知見と示唆を与えよう。