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[BOOKデータベースより]
世界の最底辺を取材してきた著者は、途上国の貧困を「絶対貧困」、先進国の貧困を「相対貧困」と定義し、住居、労働、結婚、食事といった生活の隅々で両者の実態を比較する。日本全体で約2000万人、6人に1人が相対貧困であるという事実。世界とくらべて、日本の貧困にはどのような特徴があるのか。スラムに住む子どもたちが笑顔で生き、かたや充実した社会保障に守られながら希望をもてない人たちがいる。豊かさの真実を知るための必読書。
第1章 住居―コミュニティー化するスラム、孤立化する生活保護世帯
第2章 路上生活―家族と暮らす路上生活者、切り離されるホームレス
第3章 教育―話し合う術をもたない社会、貧しさを自覚させられる社会
第4章 労働―危険だが希望のある生活、保障はあるが希望のない生活
第5章 結婚―子どもによって救われるか、破滅するか
第6章 犯罪―生きるための必要悪か、刑務所で人間らしく暮らすか
第7章 食事―階層化された食物、アルコールへの依存
第8章 病と死―コミュニティーによる弔い、行政による埋葬
世界に12億人存在する絶対貧困層と、約2000万人にのぼる日本の相対貧困層。その実態と差異に鋭く切り込む渾身の1冊。「絶対貧困」「遺体」で話題となったノンフィクション作家が、幸せの本質を見据える。
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