[BOOKデータベースより]
「日本教徒」ハビアンの情熱と苦悩の生涯が伝える日本的な文化風土とキリスト教の出会い。伝統的な思想文化を吸収したのち、キリシタンの精神世界を通過することによって、至った境地―「江湖の野子」とは?多様な表現であらわれる神の真理その所在への「気づき」に導かれ至高のメッセージを求めて…。
序章 不干斎ハビアンという人
第1章 キリシタンの教えをどう説いたか―『妙貞問答』とくに下巻での主張を見る
第2章 仏教思想との対決―『妙貞問答』上巻での主張を見る
第3章 林羅山との問答―『排耶蘇』をめぐって
第4章 キリシタンの何を批判したのか―『破提宇子』をめぐって
第5章 キリシタンの教えと宣教師―『破提宇子』の最終部分から
終章 ハビアンに対する毀誉褒貶―そしてハビアン研究のこれまで
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戦国時代のキリスト教伝播時代にカトリック受洗し、国内での教育・布教機関の最高位まで登りつめて、宣教の最前線を疾駆した日本人信徒ハビアン。最盛期には仏教や神道と徹底的に対峙したハビアンは、江戸時代に入り鎖国の進むなか突然、意を翻し棄教して、修道女とともに野へ出た。その精神史的バイオグラフィーを、キリスト教の教条と日本文化風土の交わりのなかで描き抜く。著者渾身の書き下ろし。