台湾社会の形成と変容

二元・二層構造から多元・多層構造へ
人文社会科学ライブラリー　第３巻

東北大学出版会
沼崎一郎　

• 価格: 2,200円（本体2,000円＋税）
• 発行年月: 2014年03月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784861632426

内容情報

[BOOKデータベースより]

激動の歴史が生んだ“美麗島”の複雑な社会。歴史学・社会科学の研究成果を踏まえ、文化人類学者が平易に語る台湾入門。

第１章　「台湾」―名称、自然、地理
第２章　オランダ統治時代から清朝統治時代まで―二元・二層構造の誕生
第３章　日本植民統治の時代―二元・二層構造の確立と徹底
第４章　蒋介石の時代―二元・二層構造の持続
第５章　蒋經國政権から李登輝政権の時代―二元・二層構造の変容と溶解
第６章　政権交代の時代―多元・多層構造の誕生

[日販商品データベースより]

１７世紀のオランダ植民統治時代から２１世紀の現代まで、政治と経済の動きを中心に、台湾社会の成り立ちと移り変わりを文化人類学者が易しく語り下ろした台湾入門。先住者と移住者の関係を横軸に、支配者と被支配者の関係を縦軸に、台湾社会を眺めると、オランダ時代から蒋介石時代まで長く続いた二元的・二層的な構造が、蒋経国・李登輝の時代に大きく変わり始め、２０００年代以後急速に多元的・多層的な構造へと変化してきたと論じる。台湾に興味を持つ一般読者、特に高校生・大学生に、最初に読んで欲しい一冊。末尾に読書案内も。