愛は遠く離れて

グローバル時代の「家族」のかたち
Ｆｅｒｎｌｉｅｂｅ．

岩波書店
ウルリヒ・ベック　エリーザベト・ベック・ゲルンスハイム　伊藤美登里　

• 価格: 3,960円（本体3,600円＋税）
• 発行年月: 2014年03月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784000220811

内容情報

[BOOKデータベースより]

国際カップル、結婚移住、家事労働移民、代理母…「遠距離の愛」を鍵概念に、さまざまな家族のかたちと愛の変容を論じたベック夫妻の意欲作。家族研究と国際人口移動研究の最前線の成果をもとに、グローバル化する「家族」とライフスタイルを豊富な事例から多面的に論じ、ネーション所属、集合的記憶といった従来の概念にも再考を迫る。

第１章　標準家族はいかにして世界家族に変化するのか
第２章　ふたつのネーション、一組のカップル―相互理解と誤解の歴史
第３章　どれほどの遠さとどれほどの近さに愛は耐えうるのか
第４章　世界市場、世界宗教、世界リスク、世界家族―地球規模の運命共同体はいかにして登場するのか
第５章　結婚移住者―より良い人生という夢
第６章　家事労働移住者―遠方からの母の愛
第７章　男性支配の消滅か、なぜ世界家族では女性が勝利をおさめるのか
中間考察　グローバル化の好機―トランスナショナルな経済企業としての世界家族
第８章　母はスペインの卵細胞―子どもを授かるための旅行とグローバルなパッチワーク家族
第９章　一緒だが離れて―世界家族というモデル
第１０章　世界家族はいかに世界に対して開かれているか