[BOOKデータベースより]
大活字総ルビで、日本語の源流を味わう。日本人の感性が言霊となって躍如する壮大な物語。
乾坤初めて分かれて参神造化の首と作り
独り身の神々の誕生―みな独神と成り坐して、身を隠したまふ。
イザナキとイザナミ、国を生む―身の成り合はぬ処に刺し塞ぎて、国土を生み成さむ
イザナキ、黄泉の国をめぐる―吾と汝と作れる国、いまだ作り竟へず。故、還るべし。
アマテラスオホミカミ、禊ぎによって生まれる―左の御目を洗ひたまふ時に成りませる
天の右屋戸に隠れる―天照大御神、天の石屋の戸を開きて刺しこもり坐す。
スサノヲ、ヤマタノオロチを退治する―十拳の釼を抜き、その〓(おろち)を切り散りたまひし
オホクニヌシ、因幡の白兎を助ける―輾い転ばば、汝が身、本の膚の如く、かならず差えむ。
オホクニヌシ、四つの試練に耐える―逃げ出でます時に、その天の沼琴樹に払れテ地動み鳴りき。
アマテラス、国譲りを迫る―この葦原中国は、天つ神の御子の命のまにまに献らむ。
ニニギ、天から降る―竺紫の日向の高千穂のくじふるたけに天降り坐しき。
コノハナサクヤビメ、花の命は短くて―木花之佐久夜〓(び)売を使はさば、木の花の栄ゆる
山幸、海幸に勝利する―「この釣は淤煩釣、須々釣、貧釣、宇流釣」と云ひて、後手に賜へ。
神武天皇、東方へ一大遠征―なほ東に行かむと思ふ。
垂仁天皇、皇后の裏切りにあう―我を愛しと思はば、吾と汝と天の下治らさむ。
ヤマトタケル、熊襲を征伐する―西の方に熊曽健二人有り。その人等を取れ。
仁徳天皇、民の炊煙を望見する―国の中に烟発たず、国みな貧窮し。
カルノヒツギノミコ、道ならぬ恋の果てに心中する―我が泣く妻を昨夜こそは安く肌触れ
雄略天皇、待ちつづけた老女と再会する―徒らに盛りの年を過ぐししこと、是れいたく愛く悲し。
日本人の感性が、言霊となって躍如する壮大な物語・古事記は、原文で味わってこそ面白さ倍増。声に出して読むことで、古代人の感覚、世界観を愉しむことができる。大活字・総ルビで、日本語の源流を味わう1冊。
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「臣安萬呂言す(やつかれやすまろまおす)」で始まる『古事記』は原日本語が混ざりこんでいる不思議な書物である。最古の日本語の書であり、古来研究の対象になってきた。天岩戸伝説からヤマタノオロチ、因幡の白ウサギなど、誰でも知っている有史以前の日本の伝承。原語で読んでこそその面白さが倍加する。「声に出して読みたい日本語」シリーズの最新刊。