- 雲は答えなかった
-
高級官僚その生と死
PHP文庫 こ60ー1
- 価格
- 713円(本体648円+税)
- 発行年月
- 2014年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784569761558
[BOOKデータベースより]
自身の良心と、職責との板挟みの末の悲劇…。1990年、水俣病訴訟を担当する官僚の自殺はそう報じられた。だが妻の証言、彼の歩みを辿るうち、見えざる側面が浮かび上がってきた。なぜ彼は、詩に「しかし」の言葉を刻み、「雲は答えなかった」との結論に至ったのか。その生と死は何を問いかけるのか。若き日の是枝裕和監督が描いた渾身のノンフィクション。
遺書
記憶
救済
電話
後姿
代償
誤算
食卓
不在
帰宅
結論
忘却
再会
『そして父になる』の是枝裕和監督、その原点となる傑作ノンフィクション!▼本書は、世界的に評価される是枝裕和監督自ら、“原点”と位置付ける記念碑的作品である。初のディレクター作品となったドキュメンタリー番組『しかし…福祉切り捨ての時代に』(1991年)の放送後、取材を重ねて29歳で執筆したノンフィクションで、題材はある高級官僚の生と死。水俣病訴訟を担当し、1990年に自ら命を絶った官僚・山内豊コの歩みを丹念に辿り、「人はいかに時代と向き合うべきか」を問うた普遍的な作品となっている。映画作家・想田和弘監督はこう評す。▼“読後感は、上質な小説か劇映画のそれに似ていて、(中略)是枝の手による「山内豊コ」像は、フィクションとノンフィクションの区別を越えた「表現」に昇華されている”▼刊行から22年――。是枝監督の“原点”はいま、何を問いかけるのか。▼本書は1992年刊行の『しかし…』を改題し、2001年刊行の『官僚はなぜ死を選んだのか』をもとに加筆・修正したもので、今回の出版に際しては、是枝監督による「刊行にあたって」、想田和弘監督による「解説」を新たに収録。すでに読まれた方にも、再読を勧めたい。
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