- 日本書紀の世界
-
- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2014年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062922203
[BOOKデータベースより]
日本書紀という名称については江戸時代から論争がある。中国の史書にならえば「日本書」か「日本紀」になるが、なぜ「書紀」なのか―。あるいは編纂者は誰か、元にした史書は何か、そして叙述の仕方や各巻の構成にいたるまで。ともすれば専門的な議論に陥りがちな日本書紀について学術的レベルを保ちつつ、明解かつバランスよく説いた格好の入門書。
1 日本書紀の成立(日本書紀の成立過程;凡例 ほか)
2 日本書紀編纂上の諸問題(旧日本紀;紀年論 ほか)
3 内容(一)(神々の世界;巻三(神武) ほか)
4 内容(二)(巻一七(継体)より巻一九(欽明);巻二〇(敏達)より巻二一(用明・崇峻) ほか)
5 研究史(奈良時代;平安時代 ほか)
日本書紀はどのような経緯で成立したのか。編纂者は誰か。なにをめざしたのか。書名の謎から、全30巻の内容と特徴、そして奈良時代から現代までの研究の歴史まで、日本書紀を読むうえで必要な事項を、過不足なく、的確に解説。コンパクト、かつもっとも信頼できる入門書の決定版! (講談社学術文庫)
『日本書紀』は、誰もが知る日本の最初の正史です。舎人親王らの撰で、720年に完成、全30巻からなる、ということくらいは、教科書的な知識として知られているでしょう。では、いったい、どのような性格のテキストなのか、ということになると必ずしも知られているわけではありません。
古来、『日本書紀』の成立に関しては、おびただしい研究がなされてきました。明らかなことは、中国の当時のいくつかの文献から、引用し、改変して、編者たちが本文を構成していったということです。
本書は、この、「成立論」の変遷を的確に追い、また、後半では、各巻の内容と特徴を明快に説明していきます。
さいごには、奈良時代から戦後に至るまでの研究史も簡明に整理して紹介します。
「日本書紀」の研究は、細かく専門的になりがちですが、本書は、『日本書紀』というテキストの全体像を、多くの読者にわかる形で説き、いまだに古びるところのない、きわめて優れた解説書であり、入門書です。
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古来、『日本書紀』の成立に関しては、おびただしい研究がなされてきました。明らかなことは、中国の当時のいくつかの文献から、引用し、改変して、編者たちが本文を構成していったということです。
本書は、この、「成立論」の変遷を的確に追い、また、後半では、各巻の内容と特徴を明快に説明していきます。
さいごには、奈良時代から戦後に至るまでの研究史も簡明に整理して紹介します。
「日本書紀」の研究は、細かく専門的になりがちですが、本書は、『日本書紀』というテキストの全体像を、多くの読者にわかる形で説き、いまだに古びるところのない、きわめて優れた解説書であり、入門書です。