[BOOKデータベースより]
「徴兵忌避」「モダニズム」などの視点から従来の漱石像を一変させた刺激的論考。さらに、江戸から紅葉、荷風、谷崎を論じ、日本近代文学の断絶と歪みについて考える。
1 夏目漱石(徴兵忌避者としての夏目漱石;慶応三年から大正五年まで;忘れられない小説のために ほか)
2 近代小説のために(趣向について;文学事典の項目二つ;花柳小説論ノート ほか)
3 私小説に抗して(むかし物語のここちもするかな―尾崎紅葉;美談と醜聞―森鴎外;小説的結末―永井荷風 ほか)
"日本の近代文学成立の曲折を考える評論第九巻
漱石と国家、「明治の精神」の関係を論じ反響を呼んだ「徴兵忌避者としての夏目漱石」,「坊つちやん」の罵り言葉から、ラブレー、バフチンに飛び漱石に迫る「忘れられない小説のために」など漱石論の集大成。ほかに、鴎外・花袋らの作家論、「花柳小説論ノート」などを収録。"
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