[日販商品データベースより]
アチョ王子は、言い伝えにきいたおいしい食べ物のできる穀物のタネを求めて旅に出た…。ロングセラー『白いりゅう黒いりゅう』の中でも人気の高い民話を初めて絵本化。試練を乗りこえていく王子の勇気と感動の物語。
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昔むかしのお話。チベットのプラ国に、勇敢で心優しい王子様がいました。当時のプラ国には食べ物があまりなく、ヤク(毛の長い牛)や羊のお乳や肉くらいでした。しかし、山の神様のもとには、おいしい穀物のタネがあると知り、王子は旅に出る決意をします。しかし、旅路は危険に満ちていました。山の神のもとへは、99のけわしい山と99の川を越えなくてはなりません。毒へびや猛獣たちがひっきりなしに襲いかかってきます。ようやくの思いで山の神と会うことができた王子でしたが、そこで驚きの事実を知らされます……。チベット族の主食はツァンパといい、大麦をいって粉にしたものに、お茶やバターを入れてこね、粘土状にして食べます。年間を通して食べる保存食でもあり、携帯食でもあります。チベットの人々にとって、命の糧であるツァンパ。その原料となる麦の来歴を語るのが、この民話なのです。しかしなんと不思議で、奇想天外で、濃密なお話なのでしょうか。まるで、この1冊の絵本の中にたくさんの神話やおとぎ話、そして冒険物語がつまっているかのようで、読みごたえたっぷりです。美しく端正な絵が、時間も国も超えた物語世界へと誘ってくれます。次から次へと襲いかかる危機を王子はどうやって乗り越えていくのか……。予想を超える意外な展開が待ち受けています。「自分だけでなく、みんなを豊かにする」という王子の理念が、全編を通して貫かれているのが印象的です。読んでいるうちに、こちらの心も、豊かな気持ちに満たされるよう。昔から現在まで大切に語り継がれ、愛されつづけていることを感じさせる物語です。
(編集者・ライター 光森優子)
チベットの主食である大麦の由来についての民話を丁寧に再話した作品。
チベットのプラ国のアチョ王子は、国の人々のために、穀物の種を得ようと、
山の神のところに出かけます。
同行の家来も脱落していくほどの、険しい道程を経て、
ついに山神のところへたどり着きます。
山神は、穀物の種のありかを教えてくれますが、またまた、難関が待ち受けます。
竜王に犬に変えられても、山神の忠告に従い、根気よく目的を達成するのです。
穀物の種のありがたさが伝わってきます。
妻となるゴマンという娘との交流も丁寧に描かれます。
アチョ王子、ゴマン、山神、竜王、犬など、それぞれの造形が素晴らしいです。
特に、アチョ王子、犬の気品高さは美しいです。
物語がやや複雑で長いですが、じっくりと味わってほしい作品だと思います。(レイラさん 40代・兵庫県 男の子20歳、男の子17歳)
【情報提供・絵本ナビ】