- おやゆびひめ
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Da¨umelinchen.
BL出版
ハンス・クリスチャン・アンデルセン リスベス・ツヴェルガー 江國香織- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2013年10月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784776406068
[BOOKデータベースより]
小さな花から生まれたおやゆびひめは、くるみの殻のベッドにスミレの花をしきつめ、バラの花びらをかけてねむります。ところがある晩ヒキガエルにさらわれて…今もなお愛され、世界中で読みつがれている名作を、江國香織の新訳でお届けします。
[日販商品データベースより]小さな花から生まれたおやゆびひめは、ある晩ヒキガエルにさらわれて…。アンデルセンの「おやゆびひめ」をツヴェルガーの繊細な絵と江國香織の美しい文章で紡いだ絵本。幻の名作復刊。
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誰もが「昔、絵本で読んだことがある」「読んだことないけど、あらすじは知ってる」という、定番のお話があります。アンデルセンの『おやゆびひめ』も、そんなお話ではないでしょうか。幼い時、手にした絵本というのはページをめくる感触も含め、すみずみまで覚えているもの。定番の物語こそ、手元におく本は、自分にしっくりくる文章や絵にこだわって選ぶ、というのも大切なのかもしれません。世界中で愛されつづけているアンデルセンのお話に、美しく繊細な画風で知られるツヴェルガーが絵をつけた絵本が、作家の江國香織さんによる新訳で復刻されました。完訳版ということで、大人になってから初めて『おやゆびひめ』を読み返してみました。赤ちゃんがほしいと願っていた女の人が、魔女からもらった麦粒を植木鉢に埋めると、チューリップそっくりのお花のつぼみがつきます。赤と黄色の花のつぼみは、女の人がキスをするとふんわりと開きました。そして、その中には、大人のおやゆびくらいの、小さくてかわいらしい女の子がちょこんと座っていたのです……。細部まで魅力的なお話だと改めて思いました。くるみの殻のゆりかごに、スミレの花びらをしきつめ、ばらの花びらのかけふとん、スイレンの葉と白いちょうちょをリボンで結んだ舟など。みずみずしい緑や花や水にあふれる世界から、そのすべてを遮断された世界へ。運命に翻弄されつづけるおやゆびひめの物悲しさと孤独感に、秘めやかな陰をもつツヴェルガーの絵がしっとりとなじんでいます。扉ページの幸せな線画もしみじみ素敵で、大人も一緒になって堪能できるぜいたくな一冊です。
(編集者・ライター 光森優子)
魔女からもらった種を植え、その花から生まれた小さな女の子、おやゆびひめの物語。
同じおやゆびひめのお話は、いわさきちひろさんの絵で読んだことがありますが、ツヴェルガーの絵も、大人っぽくて素敵でした。
特に、繊細に描かれた動物たちが魅力的です。
江國香織さんの訳も、美しくて雰囲気がありました。(クッチーナママさん 40代・東京都 女の子16歳、女の子13歳、男の子11歳)
【情報提供・絵本ナビ】