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海洋進出への野心を隠そうともしない中国。「膨張するものは必ず縮小する」。アヘン戦争のトラウマを払拭するかのごとく米国に挑戦し、来るべき「第二次東アジア戦争」に「敗北」したあと、はたして巨大国家が経験するのは旧ソ連のような民主化か、それとも分裂なのか―。いま最も注目される外交評論家が、近未来のシナリオを大胆に予測する。
序章 「戦闘」はすでに始まっている
第1章 沖縄の領有権は未解決だ―なぜいま中国は海軍力を増強しようとするのか
第2章 漢族の民族的トラウマ―「西洋文明の衝撃」への答えはいまだに出ていない
第3章 エコノミストたちの読み違い―経済が停滞するほど暴発の可能性は高まる
第4章 歴史が教える米中関係の「光と影」―ときには「相手の面子」を守ってやることも有効だ
第5章 米中サイバー戦の真実―日米の軍事基地がサイバー攻撃を受ける日
第6章 来るべき「第二次東アジア戦争」―はたして中国は民主化するか、それとも分裂するのか
第7章 日本は「中国の敗北」にどう向き合うか―大陸と一定の距離を置く「島国同盟」のススメ
第8章 第二次大戦を「歴史」にするために―日本はこの変化を「名誉回復のチャンス」と捉えよ
「米国・中東も知る宮家氏の複眼的な分析力を信頼している」……内閣総理大臣 安倍晋三▼▼本書は「伝説の外交官」といわれた著者がものした初の外交評論である。経済成長とともに未曾有の規模で軍拡を続け、周辺国を脅かす中国。しかしそもそもなぜ、中国は沖縄の領有権にまで触手を伸ばし、「第一、第二列島線」なる概念で、米国の影響力を排除しようとするのか。▼著者はそこにアヘン戦争以来、「西欧文明の衝撃」から逃れられない巨大国家のトラウマをみる。いま中国が地球規模で米国と張り合わずとも、ユーラシア大陸の東半分と西太平洋で勢力圏を回復できればよい、と考えるなら、東アジア、西太平洋における米中衝突の可能性は消えない、というのがその見立てだ。▼すでに目にみえない「サイバー戦」というかたちで衝突は始まっている。戦線が拡大し、米中が正面から激突する「第二次東アジア戦争」が起こったとき、その敗者はどちらになるのか。その後、中国はいかなる変容を遂げるのか。そこで描かれるのは「中国統一・独裁温存」から「中国漢族・少数民族完全分裂」という7つの精緻なシナリオだ。▼著者はいう。「東アジアのパワーシフトを強かに生き残り、新たなる国際秩序の主導権を
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急減速する経済成長の一方で軍拡をとめない中国。来るべき米中「東アジア戦争」の結末を読み解き、日本のとるべき戦略を大胆に提言。