[BOOKデータベースより]
江戸時代は庶民文化の時代である。鎖国と封建制という圧迫された社会状況のもとで三百年近く続いた平和な時代。その中で、庶民のエネルギーはさまざまな形で噴出し、浮世絵をはじめとする世界でも特異な文化が花開いた。本書は、そうした庶民文化の精髄ともいえる浮世絵の中から、とくに「遊び」の精神にあふれ、造形表現のユニークなものだけを選びぬき集大成。
第1章 平面の遊び(絵文字;寄せ絵 ほか)
第2章 立体の遊び(鞘絵;畳み変わり絵 ほか)
第3章 線の遊び(文字絵;釘絵 ほか)
第4章 言葉の遊び(金の成る木;判じ絵 ほか)
特集(奇妙図彙;小紋雅話 ほか)
美人画でも風景画でも役者絵でもない、浮世絵の新しいジャンルを確立し、現在まで続く「遊び絵」ムーブメントを巻き起こした『江戸の遊び絵』(1988)。初版から25年、増補リニューアルした待望の新版。





















浮世絵の新しいジャンルを確立した「江戸の遊び絵」。初版から25年。増補リニューアルした待望の新版が、この夏ついに刊行。