[BOOKデータベースより]
建築から手の痕跡をぬぐい去り、自律する形式へとゆだねるしぐさとしての「手法」。建築を根拠づけるさまざまなロジックの一切を敢えて切断し、建築を成り立たせるメタフォリカルな核心へと遡行していった磯崎新の思考の核心が、ここに鮮やかに浮かび上がる。厳格な形式と、そのあわいにただよう闇のふたしかさ―その相克のただなかから建築がたちあらわれるであろう。グローバルな社会システム変容の影響をも見すえる洞察。
1 シニフィアンの流れと濃度(闇の空間―イリュージョンの空間構造;日本の都市空間 ほか)
2 リダクション―零地点へ(なぜ手法なのか;模型的思考 ほか)
3 ハイブリッド―網状の“しま・じま”(「非都市的」思考;虚構の枠組 ほか)
4 アルゴリズム―形式の生成(プロセス・プランニング論;二十年ごとの零地点 ほか)
1968年の「文化革命」の経験をとおして近代建築の限界を実感し、70年の大阪万博で国家の呪縛に絡め取られる苦い経験を味わった著者が、その後の時代的変動に対応しつつ彫琢したオリジナルな建築の思想と方法。
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