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「日本の外交」の世界観的背景は一体どのようなものなのか。本巻では、近現代日本の国際秩序や対外認識に関する思想・言説を、政治的文脈と理論的構成の双方をふまえながら検討する。また、外交思想を狭義の対外関係だけではなく、同時代的な価値意識や社会秩序像と関連づけながら把握することで、近現代日本の言説空間の位相を明らかにする。正戦論・帝国論・アジア主義・秩序構想など、冷戦後の国際関係思想において問われている諸問題の歴史的系譜をたどる例のない試み。
第1部 戦前(近代日本の黎明とヨーロッパ国際法受容―二つの「万国公法」を手がかりに;なぜ国体だったのか?;進化論と国際秩序―日露戦争から第一次大戦後に至る思想史的素描;「亜細亜」名称への疑い―アジア観の伝統と現代)
第2部 戦中から戦後へ(対外文化政策思想の展開―戦前・戦後・冷戦後;開発思想における戦前と戦後―植民政策学と社会民主主義;京都学派の遺産―鈴木成高における世界史の哲学と戦後保守)
第3部 戦後(降伏と占領管理の中の秩序思想―占領初期の外務省と横田喜三郎をめぐって;原水爆禁止運動と冷戦―日本における反核平和運動の軌跡;思想としての対中外交―外交の現場からみる蒋介石・中華民国・台湾;戦後の思想空間と国際政治論)
日本外交はどこへ向かおうとしているのか。外交史から国際政治学、平和学や地域研究、思想史まで、様々な「知」が結集した、初めての本格的シリーズ。本巻では、近現代日本の外交思想の展開と特質を検討する。
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