[BOOKデータベースより]
2011年3月15日午前7時、福島第一原発から300キロ離れた米軍横須賀基地で、放射線量の増加を告げる警報が鳴った。米軍は直ちに基地内の女性と子どもを退避させた。事故が悪化すれば、東アジアの重要拠点である横須賀基地が使えなくなるかもしれない。米国政府に焦りが広がった。ワシントンは、原発事故処理に挑む姿の見えない日本に、見切りをつけようとしていた…。史上最悪の原発事故から、日本人は何を学び、未来へ託すことができるのか。朝日新聞大反響連籍化第4弾。
第19章 残された人々
第20章 飛び出した町
第21章 遠野ショック
第22章 また年を越す
第23章 日本への不信
第24章 「影」が動いた
福島第一原子力発電所事故全記録(2012年11月〜2013年1月)
朝日新聞連載ルポの書籍化第4弾。福島原発事故からまる2年が経過したが、収束するどころか、ますます被災者たちの苦悩は深まるばかり。滞る除染、原発の再稼動問題など、日本の原発のありかたを問う。気鋭の記者たちの渾身のリポートだ。