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痕跡としての住まい
亜紀書房 柏木博
点
ル・コルビュジエの南仏のカバノン。浪放作家、林芙美子の終の棲家、生活の手ざわりがある柳宗悦邸…。どんなに乱雑な部屋でも、あるいはある一つの趣味に統一された室内でも、最小限のスペースしかない家であろうとも、家からはそこに住まう人が見えてくる。家や部屋は、自己と非自己をへだてる免疫システムであり、持ち主らしさの立体コラージュでもある。そして私たちはもう一つの室内ともいえるパソコンを手にした。技術の変化とともに、変わっていく「私」の領域。人にとって居場所、家、部屋、私物、痕跡について考える。
1 室内と痕跡(室内の観相学;最小限の住宅―ル・コルビュジエのカバノン;身体を補足する装置―ル・コルビュジエの家具 ほか)2 作家たちの家(偏奇館の『断腸亭日乗』―荷風の室内;木兎の家―童謡作家・白秋の田舎家;放浪ではなく終の棲家―林芙美子邸 ほか)3 室内と安全(「わたし」と「わたし」を隔てるもの;鍵=内と外を認識させる装置;防御・防護・遮断することをめぐって ほか)
ヴァルター・ベンヤミンは、近代化以降、「家」もしくは「室内」は、その人らしさを映し出す「痕跡」であると言っている。どんなに乱雑な部屋でも、あるいはある一つの趣味に統一された室内でも、最小限のスペースしかない家であろうとも、家からはそこに住まう人が見えてくる。最小限の家コルビュジエの南仏の小屋。書物を読み書くことを優先させた荷風の偏奇館。放浪作家、林芙美子の終の棲家……。デザイナーや作家の家などの家を例にとりながら、人と家との関係について探っていく。また21世紀となり、私たちはもう一つの室内ともいえるコンピュータを手にした。そのバーチャルな私的空間も、あらたな私の痕跡である。私だけの守られた場所にいながら、私たちは世界中ともアクセスすることができる、技術の変化とともに、変わっていく「私」の領域。その痕跡についても考える。人にとって居場所、家、部屋とはなんなのだろうか。人は家に何を求めるのだろうか。そのことを歴史的に捉えなおしたのが本書である。
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[BOOKデータベースより]
ル・コルビュジエの南仏のカバノン。浪放作家、林芙美子の終の棲家、生活の手ざわりがある柳宗悦邸…。どんなに乱雑な部屋でも、あるいはある一つの趣味に統一された室内でも、最小限のスペースしかない家であろうとも、家からはそこに住まう人が見えてくる。家や部屋は、自己と非自己をへだてる免疫システムであり、持ち主らしさの立体コラージュでもある。そして私たちはもう一つの室内ともいえるパソコンを手にした。技術の変化とともに、変わっていく「私」の領域。人にとって居場所、家、部屋、私物、痕跡について考える。
1 室内と痕跡(室内の観相学;最小限の住宅―ル・コルビュジエのカバノン;身体を補足する装置―ル・コルビュジエの家具 ほか)
[日販商品データベースより]2 作家たちの家(偏奇館の『断腸亭日乗』―荷風の室内;木兎の家―童謡作家・白秋の田舎家;放浪ではなく終の棲家―林芙美子邸 ほか)
3 室内と安全(「わたし」と「わたし」を隔てるもの;鍵=内と外を認識させる装置;防御・防護・遮断することをめぐって ほか)
ヴァルター・ベンヤミンは、近代化以降、「家」もしくは「室内」は、その人らしさ
を映し出す「痕跡」であると言っている。どんなに乱雑な部屋でも、あるいはあ
る一つの趣味に統一された室内でも、最小限のスペースしかない家であろうと
も、家からはそこに住まう人が見えてくる。最小限の家コルビュジエの南仏の小
屋。書物を読み書くことを優先させた荷風の偏奇館。放浪作家、林芙美子の終
の棲家……。デザイナーや作家の家などの家を例にとりながら、人と家との関
係について探っていく。
また21世紀となり、私たちはもう一つの室内ともいえるコンピュータを手にし
た。そのバーチャルな私的空間も、あらたな私の痕跡である。私だけの守られ
た場所にいながら、私たちは世界中ともアクセスすることができる、技術の変
化とともに、変わっていく「私」の領域。その痕跡についても考える。人にとって
居場所、家、部屋とはなんなのだろうか。人は家に何を求めるのだろうか。その
ことを歴史的に捉えなおしたのが本書である。