[BOOKデータベースより]
理想に燃えたインテリたちが、残忍な虐殺者と糾弾されるようになった過程に何があったのか。平等な社会の独立国を建設する夢が狂気に変わり、制御不能になったのはなぜなのか。気鋭ジャーナリストが人間への根源の問いを抱えて、ポル・ポト派主要幹部に対峙した。人類史の悪夢をあばく類例のない証言。
序章 残虐な歴史の根源へ
第1章 私たちは力を正しく使った―ヌオン・チア(元ポル・ポト派ナンバー2)
第2章 私たちは有頂天だった―イエン・サリ(ポル・ポトの義弟、元外交担当副首相)
第3章 私のような知識人は―キュー・サムファン(元国家幹部会議長)
第4章 「反革命」の糾弾が怖かった―スオン・シクーン(元ポル・ポト政権外務省幹部)
第5章 私が愛したポル・ポト派―ピン・ソイ(元教師、ポル・ポトの元級友)
第6章 野望を胸の底に―テプ・クナル(ポル・ポトの元秘書)
第7章 穏やかなあの人たち―リー・キム・セイン(ヌオン・チアの妻)
第8章 人は誰でも残虐さを秘めている―チャン・クリスナー(共同通信プノンペン支局スタッフ)
1970年代のカンボジアで何が起こったのか。変革の夢はなぜ無限の殺戮に至ったのかという根源の問いを抱え、気鋭のジャーナリストがポル・ポト派幹部を徹底取材。人類史の悪夢をあばく類例のない証言。
70年代のカンボジアで何が起こったのか。変革の夢はなぜ無限の殺戮に至ったのかという問いを抱えポル・ポト派幹部を徹底取材。