- エジプト動乱
-
1.25革命の背景
アジ研選書 no.32
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2012年12月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784258290321
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[BOOKデータベースより]
序章 エジプト動乱
[日販商品データベースより]第1章 未完の革命エジプト―移行期の政治序説
第2章 政府と企業―1990年代から1.25革命まで
第3章 2000年代後半における抗議運動と1.25革命―労働運動と民主化運動の発展過程に注目して
第4章 体制移行期における宗教政党の躍進―2012年人民議会選挙の考察
第5章 エジプトにおける1.25革命の社会経済的背景―人口、失業、貧困
本書は、エジプト1.25革命の背景にある国内的な文脈について、多面的に考察したものである。主たる対象時期を1990年代以降としたため、1.25革命を20世紀初頭以降の歴史的な文脈のなかで位置づける考察や、あるいは現在進行中のアラブ諸国における政治的変動と比較して分析することはできなかった。広範な論点から1.25革命をとらえることを今後の課題としたい。エジプトの1.25革命はいまだ成就せず、またほかのアラブ諸国においても「アラブの春」はすでに過ぎ去った。さらに、シリアやアラビア半島では「長いアラブの夏」に突入した。2011年初めにアラブ諸国を席巻した熱狂は、表面的には消失しつつあるかのようにもみえる。しかしながら、エジプトのタハリール広場での大規模な抗議行動で覚醒した新しい社会運動は、今後アラブ諸国に確実に引き継がれるだろう。