- 空飛ぶ納豆菌
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黄砂に乗る微生物たち
PHPサイエンス・ワールド新書 062
- 価格
- 924円(本体840円+税)
- 発行年月
- 2012年12月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784569809267
[BOOKデータベースより]
中国奥地から飛来してくる黄砂が、大気汚染の原因となる化学物質をもたらすと言われてきたが、カビや細菌も運んでくることがわかってきた。数千キロメートル彼方から偏西風で運ばれる黄砂は、水分とミネラルを含み、長距離を移動する微生物にとっては、格好の乗り物だったのである。敦煌の上空と日本の上空、3000メートルを越える北アルプスの山々で、黄砂と一緒に運ばれる微生物たちの研究が、いま始まった。
第1章 地球の大気とエアロゾル
第2章 いまどきの黄砂研究
第3章 くっついていた二つの粒子
第4章 北極圏、チベット、タクラマカン砂漠へ
第5章 空飛ぶ微生物探査、能登半島
第6章 見えないものへの恐怖
第7章 空飛ぶ納豆菌
第8章 バチルスという名の菌
空飛ぶ黄砂は、微生物の格好の乗り物だった。敦煌と日本の上空、北アルプスの山々で、黄砂と一緒に運ばれる微生物の研究が始まった。バイオエアロゾル学、ダストバイオエアロゾル学と呼ばれている分野の一端を紹介。
中国奥地から偏西風で日本にやって来る黄砂にカビや細菌が乗っていた。敦煌と能登半島と立山での調査が解き明かす新事実。