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[BOOKデータベースより]
「インターフェース」という視座から文化の構造と動態に迫る。グローバリゼーションによってすべてが問い直されている現在、「人種」、宗教、民族、開発、感覚、時間、空間などを、「境界」から明らかにする、新しい民族誌の試み。
はじめに 文化の構築とインターフェースの再帰性
1部 「読み換え」から「書き換え」への実践1―エリートの表象を超えて(ニューギニア高地における白人性の獲得―脱植民地期におけるキリスト教の実践;文化接合としてのミメシス―ソロモン諸島の宗教運動にみる正統性の希求;一義化と両義性から考える仏教徒たちの歴史と視点―現代インドにおける改宗運動とマルバット供養)
2部 「読み換え」から「書き換え」への実践2―民族カテゴリーを超えて(カテゴリーの成員性―「外国人」と名づけられた生徒たちの名乗り;アイヌ民族と共生/連帯する人びと)
3部 「読み換え」/「書き換え」の実践へ―開発の枠組みを横断する(援助機関文化と人類学のインターフェース―ある開発援助事業から人類学のあり方を考える;「まちづくり」的感性のつくられ方―地域ブランド商品の開発プロジェクトを事例として)
4部 展開―「情報」としての文化へ(民俗儀礼の示標性と文化変容―白鳥地区古式祭礼をめぐって;薬剤と顕微鏡―ガーナ南部における疾病概念とモノの布置;食肉産業にみる商品の感覚価値―沖縄における豚肉の均質化と差異化)