[BOOKデータベースより]
社会の膨大なエネルギーが墳墓造営に投入されたという点で日本史上でも異彩を放つ古墳時代。しかし、一見はなばなしく見える古墳築造の背後には、環境に適応した食糧調達の進歩、新来技術を駆使した生産力の増大、そして、その恩恵を各地にもたらす物流手段の発達があった。今日、発掘調査のメスは古墳以外の多くの遺跡にも及んでいる。拡大する古墳時代社会の物質的な基礎をなした生産、技術、交通などの実態に、考古学の方法で肉迫する。
総論 生業の痕跡
1 農・漁業生産(農具と農業生産;水田と畠の耕作;漁具と漁業生産;漁場と製塩;家畜と牧場)
2 手工業生産(機織り;玉作り;製陶;埴輪作り;鋳造;鉄鍛冶;金銅・ガラス装飾;複合工房)
3 交通と伝達(湊・駅;船・ソリ;乗馬;道路;文字)
近年の新しい資料と研究動向を的確に見据えて古墳時代研究の到達点を総括し、気鋭の研究者の論考により展望する。古墳築造の背景にある生産力増大などに目を向け、当時の生産、技術などを考古学的に解明。
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