[BOOKデータベースより]
富士山麓で夫と見た、聞いたこと。戦前の少女時代、娘と遊んだ晩年の日々。武田百合子のまわりにはいつも驚きがあった。
『富士日記』より(昭和三十九年;昭和四十年 ほか)
『ことばの食卓』より(枇杷;牛乳 ほか)
『遊覧日記』より(浅草蚤の市;上野東照宮 ほか)
『日日雑記』より
単行本未収録エッセイ(椎名さんのこと;富士山麓の夏)
女性作家の名随筆アンソロジー第五巻。この巻では川上弘美氏が敬愛する書き手・武田百合子の日記、随筆から厳選。作家・武田泰淳との富士山麓別荘での十年余にわたる生活を綴り、泰淳の死後発表されその研ぎ澄まされた言語感覚に世間が驚愕した『富士日記』からの抜粋と、掌編小説のような逸品が並ぶ『ことばの食卓』から数篇、娘・武田花と遊ぶ日々が綴られた『遊覧日記』『日日雑記』からも数章。夫亡きあとの文章からは「哀しみ」が行間から漂い、自然に泣けてくる名文が続きます。選者による巻頭エッセイと、研究者による解説、略年譜付き。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
こんな女性にわたしもなりたかった。