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[BOOKデータベースより]
「社会学」という言葉をつくったオーギュスト・コントは、個性ある人々の有機的連帯として「社会」を捉え、個人や集団を互いに結びつける力に関する学として「社会学」を構想した。それは、同時代のどのような思想への対抗として考えられ、その何が今日批判されるべきか。本書では、十九世紀から二十世紀の医療社会学の流れをたどりながら、社会的なものの概念の変遷を検証する。自由・平等・連帯をキーワードに、社会学が現代に持ちうる役割を考える。
1 オーギュスト・コントと社会学―社会学はどのように生まれたか(いつでも、どこでも社会学はあった?;遡及的再集合化 ほか)
2 医療社会学の系譜―社会学は社会の役に立つのか(社会学に先立つ医療社会学;ヴィレルメ ほか)
3 社会的なものからの自由―社会学を学ぶ意味とは何か(社会化とは何か;スペンサー ほか)
4 社会学的リベラリズム―社会学の未来に向けたその過去(M.ヴェーバーと『社会科学・社会政策論叢』;文化科学としての社会科学 ほか)
5 各章でふれた文献と参考文献―何を読むべきか