- 小説野性時代 vol.101
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カドカワ文芸ムック 103
特集:作家&言葉のプロに訊く〈辞書〉の読み方・遊び方
- 価格
- 713円(本体648円+税)
- 発行年月
- 2012年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784041300152
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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hamachobi




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特集は「辞書」
特集は「辞書」。前回の新創刊100号記念号とは打って変わって、ちょっと地味目な特集だけど、作家や言葉のプロたちが辞書への熱い思いを語るこの特集は、なかなか読み応えもあり、面白かった。
私のお気に入りの作家、冲方丁もインタビューに登場し、彼の10代の愛読書が辞書だったというエピソードを披露しているが、なるほど、彼の言語感覚や独特の物語世界の構築には、そのような秘密が隠されていたのか、とちょっと驚き。
その他でも、2013年に改訂新版が出されるという「新字源」のできるまでの紹介とか、読み応えのある記事もたくさん。面白かった。
さて、肝心の連載小説だけど、今回は、いよいよ佳境を迎えつつある冲方丁の「光圀伝」がいい。最愛の妻を失うという悲劇から立ち直りつつある光圀が、義を貫くために、兄の子を水戸藩の世継ぎとして迎えようとする場面は、震えが来るぐらいだった。
池上永一の連載、「黙示録」もいい感じ。「テンペスト」を超える傑作の予感。























[日販商品データベースより]
「小説 野性時代」4月号特集「作家&言葉のプロに訊く 【辞書】の読み方・遊び方」は三浦しをん氏、冲方丁氏インタビューほか。新連載は森村誠一氏「祈りの証明」。アラーキー氏が撮影した森村誠一氏写真も掲載。