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煩悶青年と女学生の文学誌

「西洋」を読み替えて

新曜社
平石典子 

価格
4,620円(本体4,200円+税)
発行年月
2012年02月
判型
A5
ISBN
9784788512733

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内容情報
[BOOKデータベースより]

かつて学生のあいだに「煩悶」が大流行した。明治後半である。そのころ、高等教育を受けた「女学生」も誕生した。これら特権的若者の実態を、その「新しさ」のモデルとなった「西洋」と往還しつつ、当時のメディア・文学のなかに探る。

第1章 明治の「煩悶青年」たち(「煩悶青年」とは何か;文学のなかの煩悶青年たち;明治末の『ヨーン・ガブリエル・ボルクマン』)
第2章 「女学生」の憂鬱(「女学生」というメタファー;「恋愛」の波及;「女学生神話」の確立)
第3章 「堕落女学生」から「宿命の女」へ(「堕落女学生」の行方;明治東京の「宿命の女」)
第4章 「新しい男」の探求―ダンヌンツィオを目指して(『煤煙』という出発点;漱石と鴎外の青年像―「新しい男」とは何か;「醜い日本人」をめぐって―ダンヌンツィオと高村光太郎を結ぶ糸)
第5章 女たちの物語(「令夫人」から「妖婦」へ―大塚楠緒子の作品をめぐって;遅れてきた女学生小説―『あきらめ』の意義;女たちの新たなる地平―『青鞜』に集う物語)

[日販商品データベースより]

明治後半、学生の間に「煩悶」が大流行した頃、高等教育を受けた「女学生」も誕生した。これら特権的若者の実態を、「新しさ」のモデルとなった「西洋」と往還しつつ、当時のメディア・文学の中に探る。



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