[BOOKデータベースより]
拝啓、十五年後の私へ。中学合唱コンクールを目指す彼らの手紙には、誰にも話せない秘密が書かれていた―。読後、かつてない幸福感が訪れる切なくピュアな青春小説。
[日販商品データベースより]書店員さん大注目作家・中田永一最新作!
長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の松山先生は産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ、元神童で自称ニートの美しすぎる臨時教員・柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。夏のNコン(NHK全国学校音楽コンクール)県大会出場に向け、女子は、これまで通りの女子のみでのエントリーを強く望んだが、柏木先生は、男子との混声での出場を決めてしまう。
一方で、柏木先生は、Nコンの課題曲「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。提出は義務づけていなかったこともあり、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。
【編集担当からのおすすめ情報】
すでに多数の作品を出されているある有名作家の別名義・中田永一氏の最新作になります。中田氏は、08年に「百瀬、こっちを向いて」で、単行本デビューし、各紙誌の年間ベストテンでランキングするなど高い評価を得ています。
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ユーザーレビュー (8件、平均スコア:4.9)
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HonyaClub.comアンケート
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「夏の文庫2015」レビューコメント
シンプルな内容で映画化もされていて、夏の課題の感想文としてもとっつきやすい内容だと思います。(やっちゃん/女性/40代)
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Monty23
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各所に折り込まれる生徒たちの手紙は心を打つ。笑いを誘う生徒たちの掛け合い。エピローグもうまい。
島野合唱部に美人教師が臨時採用された。担当教師目当てに入部してくる男子部員たち。ぼっちのサトルはなぜか合唱部に入部。男子部員と女子部員の対立。物語の要所に生徒たちの手紙が折り込まれ場面を引き立たせている。思わず笑ってしまった場面はナズナとケイスケの掛け合い。
「みなおしたか」「すこしだけばい」「ほれたか」「頭にうじがわいとると」
合唱大会予選前日、なぜかサトルがコトミに連れられて卒業した先輩のところへ連れて行かれる。ぼろぼろになって帰った二人。合唱の直前にあるサトルの手紙がこの小説の最大のクライマックスだと思う。
エピローグでのサトルとコトミ
「…私のピンチに駆けつけてくれたやろ?」
「あれはどう見ても神木先輩のほうがピンチやったばい…」
サトルの兄の前での3人の合唱場面もほんわかと温かい。
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HonyaClub.comアンケート
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「日本列島 本の旅」レビューコメント
長崎県の五島列島にある中学校のお話。合唱を通して繋がる思いや、変わる気持ち。すごく爽やかで、心温まる小説です。思わず笑ってしまったり、泣きそうになったり、、、読んだ後、自分ならどんな手紙を書くか考えました。(kaz/女性/20代)
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ほんらぶキャンペーン
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
高校生の娘が読んでいた本、ちょっと借りて読んでみました。学生時代当時(40年前)の過去にタイムスリップ、なつかしさを感じました。
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ほね
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さわやかさNO.1
今期の本屋大賞候補作の中でのさわやかさはNO.1です。
長崎県の五島に住む中学生の合唱にかける青春がこれでもかとつづられています。
中田氏特有の会話の妙もあって、楽しく読めてグッとくる作品です。
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z...
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共感
自分の思い出と重なる部分があって、
懐かしくなりました。
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C
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同じ
自分達も同じような感じだった。改めて考えると良い
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くるみ
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合唱っていいもんだなって思える
中学時代、合唱部が全国コンクールに出場するような学校だったため、発表会も公会堂でやるような学校だった。しかし、思春期による恥ずかしさもあり、不完全だったのが残念でたまらなくなった。皆さんもあの頃の自分達に出逢ってみたらどうですか?
映画版から見ましたが、とても素敵なストーリーに思いました。
田舎ならではのよさと田舎ならではの窮屈さも、ところどころあり、それがまたよい背景になっていると思いました。
映画を見て本を読む、本を読んで映画を見る、そんな鑑賞の仕方もいいものですね。(まゆみんみんさん 40代・大阪府 女の子11歳)
【情報提供・絵本ナビ】