心理療法論

学術選書　０５３

京都大学学術出版会
伊藤良子（臨床心理学）　

• 価格: 1,980円（本体1,800円＋税）
• 発行年月: 2011年09月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784876988532

内容情報

[BOOKデータベースより]

心理療法の「個別性」から何を導くか。まず、心理療法の始まりから終結までに生じるさまざまな事象を考察し、その本質にかかわる重要な要素としての「言葉」に焦点を当てる。さらに、心理療法に現れ出てきた事象を基盤にして人間の生成過程を理解するという臨床人間形成学の立場から、神経症・境界例・精神病等を病むという人間存在のあり方の本質に迫る。

第１部　心理療法の過程について（心理療法過程に生じること；初回面接について；心理療法の終結―結果・効果を越えた地平；セラピストの機能としての書き印す行為；心理療法における料金支払いの意義―命と金）
第２部　心理療法過程に学ぶ人間理解（臨床人間形成学と人間の二重性；人間の根源にある不安を支えるもの；無意識的罪悪感；境界例と心的外傷；精神病と排除の機制；心理臨床の研究―普遍性といかに出会うか）

[日販商品データベースより]

心理療法の始まりから終結までに生じる様々な事象を考察し、その本質に関わる重要な要素としての「言葉」に焦点を当てる。さらに臨床人間形成学の立場から、人間存在のあり方の本質に迫る。