- 隣に棲む女
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- 価格
- 660円(本体600円+税)
- 発行年月
- 2011年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784408550411
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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北区の太
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女性の怖さ
最近好んで読んでいるのが、夏場ということもあり読後に涼しくなる(寒気を感じる)イヤミス作品。一方の雄は、櫛木理宇でありこちらは男女を問わず人間の心の闇のようなものをテーマに描いた作品が多い。そして自分の中で、最近もう一方の雄と位置づけているのが、この作者、春口裕子。こちらは女性間のドロドロした関係を描かせたら、今一番うまいのではないかと思わせてくれる。この作者は最近はイヤミスではなくイヤ汁マスターと言われているらしいが、まさに同感。この作品の期待に違わない出来栄え。ただ、私の勝手な評価では、筆力では櫛木さんの方が上かな。今は、イヤミス女性作家の花盛り。残暑はまだ続きそうなので、この読書傾向も続きそう。
[BOOKデータベースより]
嫉妬、わがまま、欲求不満、不信…どんな女の心にも潜む悪意の種ははかり知れない。殺人事件の起きた部屋の隣に住み続ける女、不妊に翻弄される女、婚約者が突然姿を消した女、わがままで自分勝手な金持ち女、母親への愛情を持てない女…それぞれが抱いた小さな悪意が導く出来事とは…誰の身にも起こりうる事件の背後に隠された女の心理を抉る傑作サスペンス。