- 変身 改版
-
新潮文庫 カー1ー1
Die Verwandlung.- 価格
- 539円(本体490円+税)
- 発行年月
- 2011年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784102071014
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MODPUNKS
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☆自己の消滅、そして再生のアンチテーゼ!
最近、フランツ・カフカの「変身」を30年ぶりに
読み返してみました。この小説の主人公グレゴール
は、毒虫の変身により不幸を背負い残酷な目に遭っ
たわけではなく、突然の境遇をすべて受け入れ、
理性を失わずに客観的に家族にとってやっかいもの
になった自分に対処しながら死んで行く。ある種
全う感をアンチテーゼしているのではないか!と
感じてしまう。かつて購読した際には、「不安・
焦燥・心配・絶望・苦悩」という単語が頭を過ぎ
ったが、全く別の心象を持ちました。
変身という奇妙極まる発端から、現実を凝視し凡庸
ながらも格闘する一般市民の自己確立的な強さを感
じ、刹那的な印象より自己蘇生・再生という言葉が
読後思考に入り込んできました。
やはり、畏敬の念を持たずにおれない、不朽の大衆
小説です。
[BOOKデータベースより]
ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ、こんな異常な事態になってしまったのか…。謎は究明されぬまま、ふだんと変わらない、ありふれた日常がすぎていく。事実のみを冷静につたえる、まるでレポートのような文体が読者に与えた衝撃は、様ざまな解釈を呼び起こした。海外文学最高傑作のひとつ。