近代大阪の工業化と都市形成

生活環境からみた都市発展の光と影

明石書店
小田康徳　

• 価格: 4,620円（本体4,200円＋税）
• 発行年月: 2011年05月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784750334059

内容情報

[BOOKデータベースより]

都市における「価値としての工業化時代」の形成と行詰り―本書の問題意識と課題
第１部　工業化草創期の都市大阪（明治十年の鋼折・鍛冶・湯屋三業取締規則と工場公害の取締；明治十年〜二十年代初頭の難波村；千日前興行場等禁止令と長町取払い計画）
第２部　本格化する都市工業化とその行詰り（「煙の都」の写真について；工業地域としての福島・此花区地域の形成；阪神工業地帯の形成と西淀川区地域の変貌；戦時統制と工業地改造計画）
第３部　都市工業化をめぐる意識の変遷と工都に生きた人びと（近代都市大阪の工業化論と公害批判の変遷；志賀志那人の思想的発展と愛隣信用組合；都市公害問題の原点―藤原九十郎の警鐘と環境問題；戦時体制下における住友財閥―財閥資本存立の歴史的条件に関する一考察）

[日販商品データベースより]

工業化本位に「発展」をめざした近代の大阪が実際にはどんな都市形成を行ったか、工業化の進行した周辺地域の変化を見ることを通じて検討。近代大阪史、近代都市史に関する今までになかった一つの論点を提示する。