[BOOKデータベースより]
カントの「物自体」を「存在そのもの」と捉え、後の渡邊哲学を予告する。
1 カント研究(カントに於ける反省的判断力とその原理;カント『実践理性批判』解説 ほか)
2 フィヒテ研究(フィヒテにおける光と生命;フィヒテの方法的意識と知的直観 ほか)
3 ドイツ哲学の系譜(現代の思想的状況;西洋思想からみた秩序と混沌 ほか)
4 哲学史考(西洋哲学史の再構築に向けた方法論的序説;『西洋哲学史観と時代区分』まえがき ほか)
日本の哲学研究をリードし続けた渡邊二郎の緻密な考究と真摯な思索の集成。単著を中心に、関連する小論文他を収める。本巻は、後の渡邊哲学を予告する「カントに於ける反省的判断力とその原理」などを収録。