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鳥で言うと




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機械系の現役学生というよりかは材料系学生や実務者向け?
高専や大学学部(特に高専)の機械系学科の授業での教科書を想定して書かれている(らしい)本シリーズの中の一冊ですが、本書が取り扱う(金属材料の)破壊に関する工学については、かつてはともかく今では研究者が随分減っているそうで、機械工学が主にメカトロだとか(情報)システム工学方面に裾野を急拡大させている現代において、大体どの大学や高専でも破壊工学が教育研究上の守備範囲な教員がいるという状況とは今や程遠いと思われ、破壊工学を研究したければ能動的に教員・研究室探しをする必要がありそうなのが現状らしいようなので、高専本科や大学学部はおろか、大学院修士課程でもなかなか破壊工学を学べる機会は無いかもしれません。
その意味では破壊工学は機械系専攻ではレアになってきた学問かもしれませんが、金属材料工学においては依然として重要な研究領域と思われるので、むしろそのような金属工学専攻・コースでの授業用教科書として有用かもしれません。ただ金属工学もやはりかつてを思えば退潮傾向があるようで、金属工学科の学科名称は確か旧東工大を最後に絶滅したそうで、広義の材料工学の中で(狭義の)金属工学は複合材料だとか機能材料が流行りの現代では、必ずしもマジョリティではないのかもしれず、また本書はあくまで金属材料の範疇しか扱っていないので、広義の無機材料として同一視されることのあるセラミックスや、高分子・樹脂だとかの有機材料は取り扱っていないことは要注意かもしれません。
研究領域としての破壊工学はこのように退潮傾向気味とはいえ、現場で実務に従事する技術者にとっては構造部材の破壊防止は至上命題であり破壊工学は実務上きわめて重要な学問であるという方も少なくなかろう、という点では現役の学生よりもむしろ実務にあたっている社会人技術者にこそ有用かもしれません。




























[BOOKデータベースより]
1 はじめに
[日販商品データベースより]2 静的荷重下での変形と強度、破壊(静的強度とは;静的試験における変形挙動 応力‐ひずみ線図 ほか)
3 破壊力学概説(応力またはひずみを用いた破壊基準;弾性力学の基礎 ほか)
4 疲労強度(疲労に関する研究の歴史;歴史的に有名な疲労事故の例 ほか)
5 高温強度(クリープ変形とクリープ破壊;クリープ変形の温度・応力依存性 ほか)
6 材料強度の統計的性質(確率変数、確率密度関数、分布関数;信頼度、故障率 ほか)
金属材料を対象とし、静的強度、疲労、クリープなどを取り上げ、材料強度の基礎的事項や考え方を説明。さらに、材料強度学を学ぶうえで必要な破壊力学や信頼性工学的取扱いなどの基礎的事項を説明する。