- 改革派詩人が見たフランス宗教戦争
-
アグリッパ・ドービニェの生涯と詩作
125ライブラリー 001
- 価格
- 858円(本体780円+税)
- 発行年月
- 2011年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784805727003
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[BOOKデータベースより]
16世紀後半、宗教戦争の荒波にもまれるフランスでは、文学が古典的ルネサンス様式をへて新たなバロック様式を獲得るに至った。本書は、アグリッパ・ドービニェ(バロック作家にして同時代史家、かつて改革派軍人)の強硬改革派信徒としての自己形成を、特にその詩的創作活動との関連で検討することによって、ともすれば近世初期の一挿話として見過ごされるきらいのあるフランス宗教戦争を立体的に描出しようと試みるものである。
第1章 フランス16世紀、この特異な時代(フランス16世紀政治史―聖バルテルミーの虐殺まで;聖バルテルミーの虐殺;フランス16世紀―聖バルテルミー以後)
[日販商品データベースより]第2章 アグリッパ・ドービニェ、その数奇な生涯(青年期まで)(父と子;忘れられたひとびと)
第3章 『春』、この鬱屈した詩集(ディアーヌとドービニェ、ロンサール、百篇のソネ;『春』、その詩篇の特徴―変わらぬ心と定めない心)
第4章 『悲愴曲』までの道のり(『ジョデル追悼詩集』;『キルケーのバレー』;ネラックの宮廷、スタンス集、オード集)
第5章 『悲愴曲』とその異本文(『悲愴曲』の成立過程;『悲愴曲』の梗概;異本文と史実の反映;個人史から;晩年が告げるもの;他の著述から―政治論との対照)
アグリッパ・ドービニェの強硬改革派信徒としての自己形成を、特にその詩的創作活動との関連で検討。ともすれば近世初期の一挿話として見過ごされるきらいのあるフランス宗教戦争を立体的に描出しようと試みる。