- 塚本邦雄
-
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2011年02月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784305706195
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[BOOKデータベースより]
塚本邦雄。前衛短歌運動の輝ける旗手として、詩歌の可能性を飛躍的に拡大し、戦後日本で「短歌には何ができるか」を鋭く問いかけた。その苦闘の成果は、世界的な混迷を深める二十一世紀で、「芸術と人間は何をなすべきか」を見いだすための手がかりとなる。「前衛=難解」という従来のイメージを払拭し、塚本が追い求めた「短歌」の生命力に肉迫する。そのために、五十のキーワードに基づく秀歌五十首を選び、塚本ワールドへの入口とした。また、それぞれの歌を多角的に理解するために、本文では歌の鑑賞を行い、脚注では歌の背景を詳しく解説した。一首の歌を本文と脚注とで「二度味わう」ことで、塚本短歌の発生と影響力が、あますところなく解明される。
初戀の木陰うつろふねがはくは死より眞青にいのちきらめけ
[日販商品データベースより]錐・蠍・旱・雁・掏摸・檻・囮・森・橇・二人・鎖・百合・塵
サッカーの制〓(た)迦童子火のにほひ矜羯羅童子雪のかをりよ
詩歌變ともいふべき豫感夜の秋の水中に水奔るを視たり
革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ
薫製卵はるけき火事の香にみちて母がわれ生みたること恕す
死に死に死に死にてをはりの明るまむ青鱚の胎てのひらに透く
われがもつとも惡むものわれ、鹽壺の匙があぢさゐ色に腐れる
殺戮の果てし野にとり遺されしオルガンがひとり奏でる雅歌を
聖母像ばかりならべてある美術館の出口につづく火藥庫〔ほか〕
日本の歌の歴史に大きな足跡を残した代表的歌人の秀歌を、堪能できるように編んだ初めてのアンソロジー。本書は前衛歌人・塚本邦雄の歌を50首掲載。塚本が追い求めた「短歌」の生命力に肉迫する。