[BOOKデータベースより]
関ヶ原の決戦を制した家康は、朝廷より将軍宣下を受け、征夷大将軍の座に就いた。多くの大名らを従えた参内は、天下人家康の権勢を強烈に印象づけた。江戸に幕府を開くが、三年ほどで将軍職を子の秀忠に譲り、徳川の世が代々続くことを示す。徳川・豊臣のいわゆる二重公儀体制は、徐々にその綻びを露呈し、ついに豊臣家を討つことを決意する。
家康公伝 巻五(家康への将軍宣下;将軍宣下の先例 ほか)
家康公伝 巻六(小笠原広朝が死去し、子の権之丞継ぐ;成田重長、死去する ほか)
家康公伝 巻七(鎌倉鶴岡八幡宮上宮、造替により遷座する;家康、淀川過書船支配の朱印状を与える ほか)
家康公伝 巻八(右大将殿、新年の御祝い;足利学校の僧寒松、貞観政要の訓訳を献上する ほか)
家康公伝 巻九(家康、二条城より伏見へ還る;佐和山城を彦根へ移す ほか)
家康公伝 巻十(年頭御礼;家康・秀忠の上洛にさいし令状が出される ほか)
江戸時代を知るための基礎史料である「徳川実紀」の原文を初めて現代語訳化。読みやすい本文に加え、各巻解説、詳細な用語一覧など多彩な付録を収載。本巻には、原文の巻5〜10の現代語訳を収める。