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[BOOKデータベースより]
日本人はだれしも「世間」にとらわれている。世間という人的関係の中で、「ゆるし」や「義理」「人情」といった原理に庇護され、安心を得る。故に、日本人は世間からの「はずし」を強く恐れる。犯罪や不祥事を起こした日本人は、ただちに謝罪しなければならない。日本では真摯な謝罪によって、世間からの「ゆるし」を得て「はずし」を回避することができるのだ。ところが近年、日本の刑事司法が厳罰化する傾向にある。これは「世間」の寛容さが失われつつあることのあらわれなのか?日本「世間」の現在を問う意欲作。
第1章 日本人を縛る「世間」とはなにか―なぜ年齢にこだわるのか
第2章 「世間」における「ゆるし」と「はずし」―日本の犯罪率が低いわけ
第3章 「はずし」としての厳罰化―「後期近代」への突入か
第4章 「ゆるし」としての刑法三九条―理性と自由意思をもった人間?
第5章 「ゆるし」としての少年法―「プチ世間」の登場
第6章 謝罪と「ゆるし」―出すぎた杭は打たれない
日本人は謝ることで「世間」に属することを許され、存在論的安心を得る。近年、日本の刑事司法が厳罰化する傾向にあるが、これは「世間」の寛容さが失われつつあることのあらわれなのか。日本「世間」の現在を問う。
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[商品紹介]
なぜなんでしょう
日本人は「世間」にとらわれており、その世間からの“はずし”を強く恐れるそうです。それは犯罪や不祥事を起こった際に顕著にあらわれます。彼らは直ちに真摯な態度で謝罪をすることで世間から“ゆるし”を得なければ“はずされて”しまうのです。ある意味本能ともいえる“謝る”という行為にスポットをあてた1冊。