[BOOKデータベースより]
“呼ぶこと”の存在論的美学研究、『芸術の哲学』『美と詩の哲学』。“美”は“呼びかけるもの”である―存在と美をめぐる晩年の思索。
1 芸術の哲学(芸術における虚構と真実;アリストテレスの『詩学』 ほか)
2 美と詩の哲学(美について(美の根本問題に向けて;美の問題性とプラトン ほか);ロマン主義的詩情について(ドイツ・ロマン主義の位置;ドイツ・ロマン主義成立の背景 ほか))
3 芸術と生(シェリングの芸術哲学;ショーペンハウアーの芸術論 ほか)
日本の哲学研究をリードし続けた渡邊二郎の緻密な考究と真摯な思索の集成。単著を中心に、関連する小論文他を収める。本巻は存在と美をめぐる晩年の思索「芸術の哲学」「美と詩の哲学」などを収録。